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花子とアン 第30話 第5週 「波乱の大文学会」 ロミオとジュリエットの名場面  [花子とアン]

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花子とアン



第5週 「波乱の大文学会」 第30話



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  「あなたと同じ16の時に子供を産んだの。花さんとは
   住む世界が違うの…友達になんかなれっこないでしょ。
   これ以上、わたくしに近付かないで」

  「いやですそんなの。なぜだかわからないけれど蓮子さん
   のことほっとけないの…。あなたは空っぽじゃない」

  「おお、ジュリエットそなたこそ我妻に相応しい」と舞台に
  いる醍醐さんのセリフに呼び出されるように舞台にでる蓮子。 
 
  ロミオとジュリエットの幕が開く 
 
  ロミオとジュリエットのストーリー<抄録>は、
  互いに憎み合う二つの家にうまれたロミオとジュリエットが
  深く愛し合いながらも、その運命に引き裂かれる悲劇でございます。

  ●第1幕
    略
  ●第2幕
   「おお、ロミオさま。どうして、あなたはロミオ様なのでしょう。
    ロミオ・モンタギュー。あなたの家と私の家は互いに憎しみ合う宿命。
    その忌わしいモンタギューの名前をあなたが捨ててくださるのなら
   わたくしも今すぐキャビュレットの名前をすてますわ。」

   「おお、愛するジュリエット。名前が何だと言うのであろう。
   ロミオの名前を捨てたところで私は私だ。」

   「ロミオ様それはどうでしょうか。
    もしバラがアザミやキャベツという名前だったら、
    同じように香らないのではありませんか。
    やはり、名前は大事なものです」

   (確かに、ロミオを富雄とミスタイプしたら流石に可笑しい・・・)

   <<決闘シーン>>
    ロミオは喧嘩を仲裁して、ジュリエットのいとこの
   ティボルを殺してしまい追われる身となります。

    一方、ジュリエットは父が決めた侯爵との結婚を迫られ
   なんとか、そこから逃げようとするのです。

   「おお、愛するジュリエット、わたしはそなたが望むのであれば、
    いつでもモンタギューの名前を捨てる覚悟はできている。
    キャピュレット家に縛られているのは、そなたの方では
    ないのか?」

   「私が家にしばられている?ロミオ様なにをおっしゃいますの。」

   「そなたには、父上が決めたパリス侯爵という御方がいるではないか」

   「それは、父が勝手に決めたこと。
    父が考えているのは私のことではなく、
    キャピュレットという家の事だけですわ。」と観客席の兄に目を移し
  
   「わたくしは、わたくしは、父の操り人形ではありません」
    兄を凝視して、きりりとセリフを語る蓮子。

   「だが、そなたとパリス侯爵の婚礼の準備は進められていると聞くが」
  
   「だから、ロミオ様。たった今、私をここから連れて逃げて
    もらえませんか。運命が私達を引き裂いてしまう前に」

  ●第4幕   
   「ジュリエットお嬢様」うわずった声で登場するなり、手にした小ビン
   をとばして、とこける小間使い役の花(会場は一気にお笑いモードに)

   「ジュリエットお嬢様、ご神父様より秘密のお薬を預かって
    まいりました。さあお飲みください。そのお薬を飲めば42時間
    眠ったままになり、死んだと思われて、お墓に埋められます。
    そこに、ロミオさまが助けに、来て、参ります。」
    と大根芝居を続ける花。
    
    笑いを噛み殺しながら、
   「ありがとう。とうとうこの家を抜け出し、どこか知らない街で
    ロミオ様と暮らすことが出来るのね。この薬さえ飲めば・・」

   「あっ、どうかお幸せに」とほうほうの体ではける花。

    「失敗しました」「だいじょうぶよ」「がんばって最後の幕よ」
  
  ●第5幕
   「おお、私の妻ジュリエット。命を奪われてもまだこの美しさ。
   私も今すぐ往く。二度とこの暗黒の宮殿を去ることはない。」
   と、毒を飲み干すロミオ。そして
   「ジュリエット、いつまでも、愛する、そなたのそばに。」と倒れ込む。
   
   (ジュリエットが42時間の眠りから覚めた時、ロミオはすでに
    息絶えていました) 
   
  「おお、かわいそうなロミオ様。わたくしが本当に死んだと思いこみ
   毒薬をのんでしまうなんで、しかも私に一滴の毒も残しておいて
   くださらないなんて。」

  「ロミオ様と私が出合った時から、こうなることは定められていたので
   しょうか」
  
  「結局、わたくしたちは家の名前に負けてしまったのですね。
  このまま運命を呪って生きて行くことに何の意味がありましょう。
  家に閉じ込められたまま生涯を送ることなど、わたくしには
   耐えられません。それよりは、家の名前などない天上の国で
  ロミオ様と二人永遠の愛を手にしたいと思います
  (と短剣で自決しロミオに体を寄せるジュリエット)」。
   
  閉幕。

  真っ先に拍手をする富山先生。モンタギュー白鳥さんも拍手。
  会場からは満場の拍手。幕内の二人にかけよる仲間たち。
  
  涙をハンカチでぬぐう富山先生に歩み寄る茂木先生。
  「いいお芝居でしたね。あなたの演じたジュリエットも素敵でしたが」と

  富山先生は「でも私を舞台で見染めたあの人はロミオのように
  愛を貫く人ではありませんでした。あんな人のために
  ロミオとジュリエットを避けていたなんて馬鹿みたいですね。」
  という・・・その前を横切る男性

  「What did you think? Wasn't Renko just marverus as Juliet?」
  と校長に言われて、むっとして葉巻をふかす伯爵。


  「花さんが言ってた通りね。思いっきりやってよかったわ」と蓮子。

   伯爵夫妻の姿を見つけて、

  「蓮子さんわたしいいことを思いついたんですけど。
   復讐してやりましょう」と花。
  
   花は、蓮子が姿を見せないことに腹を立て、テーブル席から
   立ち上がろうとする刹那、伯爵の背後からぶつかる振りをして、
   花がその背中にイタズラ書きした半紙を張付ける。
   
   (一枚目)「吾輩は伯爵様なるぞエッヘン」
   
   (そのイタズラに気づいた先生が一枚目をはがすと、その下には)

   「家の名前は大事だぞエッヘン」
   
    と書かれた二枚目の紙。

   「誰ですか。こんなイタヅラをしたのは。待ちなさい」
    という先生の声を背中に残して、
   キャンパスを抜け出し、丁度、校門前の停留所に止まっていた
   路面電車に笑いながら駆け込む二人。

   
   「ああ、面白かった」と笑い転げる二人。

   「ねえ、蓮子さん。わたしの腹心の友になってくれて」

   「ええ」

   この日は二人にとって、生涯、忘れられない記念日になりました。
  
  (ごきげんよう、さようなら)

   この第30話は、メモリアルな展開。

   1~30話の中でも一番、印象に残る、面白い話でした。

ここまでのお話


第1-2週
http://the-ent.blog.so-net.ne.jp/2014-06-22
第1週 「花子と呼んでくりょう!」第1話~第6話
第2週 「エーゴってなんずら?」第7話~第12話

3-4週
http://the-ent.blog.so-net.ne.jp/2014-06-29-1
第3週 「初恋パルピテーション!」第13話~第18話
第4週 「嵐を呼ぶ編入生」第19話~第24話

5週
http://the-ent.blog.so-net.ne.jp/2014-07-04
第5週 「波乱の大文学会」第25話~第29話

http://the-ent.blog.so-net.ne.jp/2014-07-07
第5週 「波乱の大文学会」第30話

これからのお話

<準備中>
第6週 「腹心の友」第31話~第36話
第7週 「さらば修和女学校」第37話~第42話
第8週 「想像のツバサ?」第43話~第48話
第9週「はな、お見合いする」第49話~第54話
第10週「乙女よ、大志を抱け!」第55話~第60話
第11週「グッバイ!はな先生」第61話~第66話
第12週「銀座のカフェーで会いましょう」第67話~第72
第13週「その恋、忘れられますか?」第73話~第78話
第14週「ゆれる思い」 第79話~第84話
(続く・・・)

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