SSブログ

花子とアン 第6週(31~36話) 腹心の友 あらすじ ねたばれ [花子とアン]

スポンサーリンク




花子とアン あらすじ



第6週(31~36話)腹心の友



スポンサードリンク





花子とアン 第31話



 大文学会でのロミオとジュリエットの演劇から半年、
蓮子と花子は腹心の友の間柄になり、
蓮さま、花ちゃんと呼び合う間柄になっていた。

 あと半年で本科も終わり、醍醐さんは通学生となり自宅から
通学し、週末はお見合い三昧で過ごしているという。

 花は、校長から校外で働かないかという話をうけ
英語の事務員として編集者で学生アルバイトをはじめる。

 編集長の梶原さんから「小間使い」さんとして社員さんに
紹介される。梶原さんは修和女学院でロミオとジュリエット
の演劇を観ており、花のことをしっていたのだ。

 事務所で電話に出るのも初めて。社員は中村教授のところ
に翻訳を受取りに出かけ、花は留守番することになる。
社内の書架にある本を読んでていいと言われて英和辞典をと

ろうとするが、高くてとどかない。その時、男性がとってく

れた(誰だろう?)

 兄の自宅に呼ばれた蓮子は、兄から縁談を持ちかけられる
。相手は九州の石炭王で、出戻りの蓮子でも後添えにと言っ
ている年上の男性。

 しかしながらというか、当然のことながら蓮子は断る。
「私はやっと自分の居場所を見つけました。高等科に進んで

自立する。私はお兄様たちの操り人形ではありません」と
立去る蓮子。

 女学校に戻った二人は、それぞれの話をする。
出版社の話をする花子に、蓮子は自分のお金で買いたいもの

は何かと尋ねると「英語の辞書」だという。一方の蓮子は
「燃えるような心で誰かを本気で愛したい」という。

兄の家での縁談話を花に聞いてもらった蓮子は、
「なんでも打ち明けられる友達がいるって幸せね」とつぶや

く。そして人の世に背くくらいに誰かを愛する気持ちって
どんなものかしら?と思う。

そんなある日のこと、花子と醍醐は、富山先生と編集長の
ツーショットを街の橋のうえに見かけるのであった。

(ごきげんよう、さようなら)

花子とアン 第32話


 臨時雇いの小間使いさんとして1ヶ月間、編集者で働く事に

なった花。その編集社の編集長と富山先生が逢引きする現場

に、花と醍醐が遭遇。

 醍醐が聞いた話では、富山先生が女学校時代にある青年と
大恋愛をしたが、彼は親が決めた財閥の娘と結婚して、その

後、離婚したという。

 蓮子は「富山先生が逢引きをしても当然ですよね」と漏ら
し、花子は勝手にその逢引き現場の会話を想像する。

 編集者では、先日、書架から英和辞典をとってくれた青年
が原稿を取りに来る。「ラクダの生態」についての翻訳を取
りに来た青年は、編集長から「村岡印刷の2代目。うちに出入
りする印刷屋さんだ」と花は教えられる。

 「あの方が離婚していたとは」と富山先生と茂木先生が編

集長について会話してる場面に、蓮子がからんでくる。
富山先生に向かって「恋愛経験が乏しいなどど失礼を・・・

」というと「あなたは、失礼なことばかり・・・」と蓮子に
切り替えす。

 そんな富山先生に蓮子は「本当にその方が好きなら、
愛を打ち明けるべきです」と話
す。

 再び、編集社の一室。
ラクダの生態の翻訳を村岡が読むが難解な訳で良くわからな
いため、編集長が花に翻訳を依頼していたのだが、花がその
翻訳を終えて、その原稿を見せる。

 村岡がそれを読む間に、編集長が花に翻訳の心得を話す
「原文との距離感が必要だ」と

 村岡が「君の翻訳だけど、バカにでもわかる。とてもきれ
いで、解りやすい」という。編集長は、他のページの翻訳も
花に依頼し、それをベースに翻訳を修正するという。
「こぴっと、がんばります」という花。

女学校で蓮子にその話をする花。
「小間使いさんから、翻訳者に昇格ね。でも、あなたの翻訳

力を最初に認めたのは、わたしよ」と蓮子はいう。
「いづれ女性も男性の権力に頼らずに自立する女性がふえる
わ」という蓮子。

「私は、仕事はしたいが、結婚もしたいし、子供も欲しい」
という花に、蓮子は「与謝野晶子のように、仕事と子育て両
方やりなさい」という。

【与謝野晶子は蓮さまにとって、当時の女性にとってひとつの
目標だったのかも知れない】

そして、花に「ペンネームを花子にすればいい」と促す。
蓮子自身は、自分の短歌のペンネームは「白蓮」とすること

をきめていると打ち明け、燃えるような恋のうたを詠むのと
花に夢を語る。

そんなキラキラした時間が続くことを望む蓮子であったが、
ある日、兄に呼び出され、縁談の話が自分の知らないところ

で進んでいることを聞かされる。そして兄から
「葉山の家を救ってくれ」と頭を下げられる。

(ごきげんよう。さようなら)という展開に・・・。

花子とアン 第33話


「頼む、この縁談を受けて葉山の家を助けてくれ」という葉山伯爵
「どういうこと?」と聞く蓮子に、兄は
「父が亡くなり、投資していた貿易会社がつぶれ、財産が減った」。
このままでは、屋敷も売らなくてはならなくなるという。

「見合いだけでもしてくれ、まとまれば莫大なお金が入る」という身勝手な兄に、
「私をお金で売るつもりですか」と聞く蓮子に、兄は深ぶかと頭をさげる。

編集社の仕事に「こぴっと」精を出す花。
納品物を両腕に積み上げて抱える印刷屋の二代目村岡とぶつかり
「おおきい壁かと思いました」という花に、村岡は
「最初あったときから、はじめて会った気がしないんです。」
ナマケモノ(猿)という珍獣にそっくりだといわれ、むくれる花。
「こんなにかわいいのに」という村岡。

花の臨時バイトの期間も日めくりをどんどんめくるように過ぎて行く。
そして最終日。

編集長の留守中、机におかれたたばこが翻訳原稿のうえにおち、卓上で燃え始める。
社員が消すが原稿の一部が消失。

印刷に持ち帰ろうとしていた村岡が花子に
「安東くん、翻訳できる?」ときき「やってみます」と着手する花であるが、
英英辞典がないことに気づき、村岡に女学校に取りに行くよう依頼する。

女学校では村岡を不審者として、白鳥かおるこが
村岡を柔術(ハンマー投げ)で投げ、右腕を
極め上げて、校長に突きだす。そこへ駆けつける花子。

【良家のお嬢様の中には、武術の心得のあった人もいておかしくない】

事情を話して、英語の辞書をかりる花。
「英会話もできるんですね。通じるところがすごい」
と感心する村岡。

留守をしていた編集長は富山先生と逢引き。
「いい加減な気持ちであっているんではない。
今度こそ幸せにする、妻になってほしい」と
告白する。

編集者に戻り、翻訳を仕上げる花。
貴社した編集長に原稿を渡し、確認を依頼。
「いいじゃない」と編集長、編集社の社員が拍手。
村岡はその原稿を手にして印刷所に駆け戻る。

給料袋を渡す編集長。思い出したように
「求婚したら断られた。こたえた」という編集長。
もらった給料で蓮さまのために、「きんつば」を買って帰るはな。

学校に戻り廊下で富山先生と出くわす花。
「編集長、元気なかったですよ」という花に、
「教職という幸せがいまの私の幸せです」という富山先生。

そのころ、蓮子は兄夫婦に伴われ、九州の石炭王(嘉納伝助)と見合い。
きんつばを蓮子への土産に買って帰った花は、そんなこととはつゆ知らず、まちぼうけ。

(ごきげんよう、さようなら)

花子とアン 第34話


お見合いの相手、伝助に舐めるようにみられる蓮子。
日清・日露戦争を経て一代で儲けてきた男は
お見合いの宴席では一言も口をきかず、
肉をほおばり赤ワインで流しこむ。

話さないのには事情があった。
筑豊弁で話すと、田舎もんであることがバレルから。

伝助はいう
「おしろいを塗った中州のおなごとは違うばい。
透けるようにきれいでいい香りがした。
どうせ断られる。福岡に帰るばい」と。

はなの父、吉平が地方巡業から東京に帰ってきたところ
労民新聞社が警察の捜査に遭い、社員や編集長が
任意同行されられる場面にでくわした。
このころから社会主義思想は危険思想としてその活動家の
取り調べが強化されるのであった。

女学校で学友の畑山は高等科に、他の友はいいなずけと結婚する
というのに対して、まだ進路を決めかねる花のもとに
父から電報が届く「キョウアイタシ」と。

夜、校門の門扉越しに話す花と父。
編集者での英訳の仕事の件、
蓮子という親友ができ「人は心を開いて話すと変る」ことが
わかったというはなに、父は「大人になった。歯を食いしばって頑張ったな」
「今度は、長い旅になる・・・・。こぴっと、がんばれ行けし」という。
「達者でな」とはなの後ろ姿を見守る父。

葉山伯爵の家で、兄嫁から「こんなにいい縁談はない」
「石炭の経営だけでなく、女学校の経営にも関わられている」と聞かされ
「女学校・・・」とわずかに反応する蓮子に「返事は早い方がいい」と煽る。
「二人にしてくれ」と兄がいう。そんな兄に、
「本当に夫婦になれると思いますか」と詰め寄る蓮子。
「先方には、説得することを前提に、結納金を受取った」と頭を下げる兄。

女学校に帰り、花ちゃんときんつばを食べる蓮子さま。
そんな蓮子さまは花ちゃんに「今週末、甲府の花の実家にいきたい」という

電報が甲府の実家に届き、母が読む「ドヨウトモトカエル」。

【今は電報の代りにメールだが、日本には本来、短い言葉でコミュニケーションを
とる文化が随分前から、発達していたのだなと改めて思う。言霊の国、日本】

「て~・・・」。「お嬢様に何を食べさせる?」「どこに泊まらせる?」と
大わらわの家族。

甲府に向かう列車の中、トンネルを前に「すすだらけになる」と
車窓をしめようとする蓮さまと花ちゃん。

(ごきげんよう。さようなら)

花子とアン 第35話


兄夫婦に頼まれ福岡の石炭王とお見合いをする回想シーン
「本当にあの方と夫婦になれるとお思いになって」という蓮子に
「納得させることを前提に、もう結納金も払ってしまった」という兄。
そんな状況においこまれた蓮子(仲間由紀恵)の希望で、
はな(吉高由里子)の故郷・甲府へ列車でやって来たふたり。

そんな厳しい状況にある蓮子と対照的な武に甲府駅近く列車の中で遭遇する。
「蓮子さま、変なのが見てるからあっち見ちゃだめですよ」とはな。
蓮子と目があう武「て~」(漫画にかいたようなでれでれ顔)

(ナレーション)

蓮子が人生の大きな曲がり角にいる事をまだ知らない花でした。

(歌 にじいろ)

「兄やん迎えに来てくれただけ」とはな。
二人を町はずれまで、迎えに出て、初めて蓮子を見た吉太郎(賀来賢人)は、
空から天女が舞い降りたかと思った。

はなの家族や隣のリン(松本明子)がはなと蓮子を出迎える。
はなから家族構成を聞かされている蓮子は、周造(石橋蓮司)たち初対面の相手を
まえにして、「おじいさま・・・、ももちゃん・・・」と挨拶をするので、
みな感激して挨拶する。「手紙にあった、ほんとうに伯爵のお嬢様け・・・?」
「そうよ」
「て~」という会話。
「ずいぶん広い玄関ですこと」と蓮子は土間をさしてそういうが
家族はなにのことやらという様子。

挨拶をおえて囲炉裏端で団欒する家族。
「これはなんですか」ときく蓮子に花は「お母の作ったほうとうです」と
こたえる。木の椀にはいったほうとうを口にした蓮子は、
「美味しゅうございます。はなちゃんの言った通り、
お母様の作るほうとうは日本一です」という。照れるふじ。

「伯爵さまの家ではいつもクッキーをくってるのか・・・
 良いにおいがする・・・シャボンか・・」
などと、無邪気に色々と蓮子に質問するもも(須田理央)
「そんなにいっぱい聞いたら、蓮子さまが食事できんじゃないか」と
いう兄も、緊張のあまり食事が喉を通らない。
ももが「兄やんは兵隊さんになるだよ」と言って、はなと蓮子を驚かす。

そんな所へ徳丸(カンニング竹山)が玄関先に「ちょっくら、ごめんなすって」と
、武や使用人達を引き連れて現れた。そして私は地主ですと挨拶を始めたかと思えば
「こんなあばら家にお泊めするわけにはいかないので今夜はうちにお泊り下さい」といい、
武が「そんな貧乏くさいほうとうなんて食べずに、うちでごちそうを用意するきに」という。

蓮子は「解らない方たちね。私は今夜、ここに止まりたいんです。
皆さんと枕を並べて寝るのを楽しみにしているのに邪魔しないで下さい!」
とにべもなく断る。

「では、ごきげんよう」と蓮子にいわれて、徳丸達がすごすごと引きあげる後ろ姿を
リンは「ごくろうさんでごした」と見送って、振り返ると「いいきぶんじゃったね」と
嬉々とした顔で、花の家族と笑い会う「ほんに、ほんに」。

日が落ちた縁側で、吉太郎がはなに「女学校が終わったらどうするだ」と聞く
「まだわからん」という花は「あにやんは本当に兵隊になるんだけ」と聞き返す。
吉太郎は「今すぐではないが兵隊になるという気持ちは固まっている」と話す。

そんなやりとりを聞いた蓮子は、吉太郎に
「君、死にたもう事なかれ、ああ弟よ、君はなく…末に生まれし君なれば
親の情けもなかりしを…親は刃をにぎらせて、人を殺せと教えしや…24まで育てしや」
と与謝野晶子の詩を暗唱し、
「これ差し上げます。私はもう暗記するほど読んだので。
吉太郎さんが持っていて下さい。」と、その本を吉太郎に手渡す。
「おじいやん。きょうはこっちで寝ていいけ」と爺様の納屋くる兄。


月明かりのよる、蓮子は手の中の一羽の小さな鳥を空に放つ。
そんな姿をを見ていたふじは、蓮子を家に呼び入れ囲炉裏端で火を起こしながら、
蓮子に「一人では抱えきれないようなもんを抱えているんじゃねえのけ?」
ほれはお母様にもきけねえことだけ」と尋ねる。

蓮子は「私の母は早くに亡くなりました。芸者をしていたそうです」
「さぞかしっきれいだったんでしょうね」というふじに
「一度も会った事がないんです。・・・うばに育てられたんです」と身の上を話す。

「一度でいいから会いたかった・・・はなちゃんが羨ましいです。
 こんなに優しいお母様がいらして」と言う蓮子。

するとふじは「蓮子さんはもう、うちの家族じゃ。こんなススけたおかあでよければ、
ああ、いつでも、ほうとう作って待ってるだよ」と笑う。

「おかあ、と呼んでもいいですか?」と尋ねる。
「おかあと呼べし」とふじが言うと蓮子は思わず泣き出す。

「でえじょうぶだ、でえじょうぶだ、蓮子さん。辛い時にはいつでも、
ここへ帰ってきて泣いたらええ」というふじの腕にだかれて泣く蓮子。


(ナレーション)
でも、この時、蓮子は既に大きな決断をしていたのでした。
ごきげんよう。さようなら。


花子とアン 第36話



書斎の机に向かい「赤毛のアン」の翻訳の仕事を進める
村岡花子(劣化メイクしても綺麗な吉高由里子)
1945年(昭和20年)の回想シーン。

「赤毛のアン」の原稿を読む花子。

アンは涙ながらに、「ああダイアナ、汝の若かりし頃の友を
 忘れないと固く約束して下さる?」
「しますとも」ダイアナはすすり泣いた。

「それに、またと腹心の友を持たないわ。
どんな人だって、あんたを愛したようには愛せないもの」

「腹心の友・・・」か、と花子は原書に挟んでいた
紙のしおりを取り出すと『翻訳者 安東花子、歌人 白蓮』と
蓮子(仲間由紀恵)が書いた遠い日を思いだす。


(ナレーション)
はなにとって腹心の友、蓮子さんとの思い出は、
楽しいだけでなく、辛いものもあったのでございます。

(歌 にじいろ)

はなの甲府の家に泊まった翌朝、
蓮子は野良仕事に出かけようとするふじ(室井滋)に
「私にも何かお手伝いさせてください!」と申し出る。

「へぇっー!こんなきれいな着物で野良仕事なん、させられっこねえら」と、
取り合わないふじ。

「じゃあ、こんな着物、脱いで来ます!」とむきになる蓮子に「なにをいうでー」
はなも「蓮様はこの間まで、お掃除もできなかったんだから」と引き止める。

「今はそんな事、なくってよ!」と蓮子は、周蔵にむかって
「お爺様、私にも何かさせてください!」と頼んでみるが、
「そうさな…蓮子さんに頼めそうな事らぁ、おお」と、周蔵は蓮子に池釣りをすすめる。


近所の池で、はなと二人で初めて魚釣りをする蓮子。
「こんな時間が永遠に続けばいいのに…」という蓮子に

「何言ってるんですか~永遠に1匹も釣れなくていいの?」とはな。
「私、はなちゃんとこうして一緒に居られることが、たまらなく嬉しいの」と
「蓮さま」こんな穏やかな時間をすごせるだけで満足という蓮子。

「私には青春なんて一生ないと思ってたわ。でも、はなちゃんと出会って、
失った時間を取り戻したの。この半年間、本当に楽しかったわ。
このキラキラした時間を、わたくし決して忘れない…遠く離れても」と語る蓮子に
「とおく離れても?今日の蓮様、おかしい」と花がいい、
「そんなことないわよ」と蓮子が笑顔で返す。

「いくら生涯の友情を誓い合っても、お婆さんになるまで、
ずーっと、くっついている訳にはいかないでしょ?何があっても
今日のことは絶対に忘れない…はなちゃんも忘れないで」
 という蓮子に「じゃあ、私も忘れない。1匹も釣れなくて、お尻が痛くなったことも」
と話す二人のところへ、爺やんが送り込んだのか、吉太郎(賀来賢人)と
朝市(窪田正孝)がやって来た。

 朝市は「はじめまして!蓮子さんの事は、はなの手紙に書えてあるから知ってます。」と

挨拶。
吉太郎が「1匹も釣れんだけ?ほんなこんだろうと思って、手伝いにきただよ」と言うと
はなが「兄やんは釣りの名人なのよ」と蓮子が、吉太郎を見るが
目が合わせられない吉太郎。

はなと朝市、蓮子と吉太郎の二組に分かれて釣りを始める4人。

「朝市は師範学校に行って、先生になるの?」
「うん、お母と大喧嘩したけんど…どうしてもあきらめられなんで」
「はなも上の学校に行くら?」
「まだ迷ってるだよ」

「吉太郎さんやかよちゃんに気兼ねしてるだけ?」
「正直言うと、自信がないの。家族に苦労かけて、私だけ好きなこんだけさしてもうて
 もし期待に応えられなかったらどうしようって」と弱気なはなに対して、
「一生懸命やって勝つことの、次にいいことは、一生懸命やって負けることだ」
と励ます朝一。そんな様子を横目でみる蓮子。


そんな頃、蓮子と吉太郎は、
「あっ、蓮子さん、引いてるじゃん!」と吉太郎が釣先を指さすが、
どうしていいのかわからない蓮子。「ひけし、ひけし」という朝一
「早く、魚が逃げちもうら!」とはなは騒ぐが、
「どうしましょう…」と戸惑う蓮子の竿に手を添えて、引く吉太郎。

「釣れたわ!釣れたわ!」と 釣れた大きな鰻に大喜びする蓮子。
「こんなにでっけえのおらも釣った事ねえ」と驚く吉太郎。
「てっ!本当に?嬉しい!」と甲府弁で喜ぶ蓮子。
「蓮様、すごーい!!」とはな。


(ナレーション)

 蓮子にとって、それが青春の最後の一頁になりました。


その頃、福岡に帰郷した嘉納伝助は、縁談の返事を受けていた。
「どうせ断ってくるに違いない」と、期待していなかったため、
葉山家が承諾したと聞いて、「は、あんむすめが。何かの間違いやないと」
信じられないという表情の伝助。


甲府から修和女学校に戻り、「楽しかった」と話すはなと蓮子に、
白鳥かをる子が「あなたの留守中に先日の闖入者がこれを」と、
はなに荷物を届けた。「重たいから早く」と言われ、はなが包みを開くと
そこには、はなが一番欲しかった英語の辞書があり、

「安東はな様、先日の翻訳のお礼です。英語の勉強、こぴっと
頑張ってください。村岡英治」と書かれた一枚のカードが入っていた。

そんな様子を微笑みながら見つめる蓮子のもとにも手紙が届いていた。
手紙の宛先を見て、表情が険しくなる蓮子。

そんな蓮子をよそに「こんな高価な辞書、頂いてもいいのかしら?」
と聞くはなに「その辞書の送り主も、はなちゃんの才能を認めたのね。
「やっぱり、はなちゃんは高等科へ行って、翻訳の才能を磨くべきだわ」
という蓮子。

「蓮様はどうするの?」、「もちろん、行くわ」という答えだったので
「ありがとう!私、やっと心が決まったわ!」と高等科進学を決心するはな。

部屋に戻り、蓮子が兄・葉山伯爵からの手紙を開けると、
結納、挙式、嘉納家嫁入といった結婚までの日取りが書かれていた。
表情を失う蓮子。

一方、進路を決めたはなは、校長室でブラックバーン校長に
「わたくしは高等科へ進みまたいと思います。家族に仕送りをしながら、勉強を続け・・・
そしていつか、翻訳の仕事をしたいんです」と話すはな。

「それは並大抵の努力では叶いませんよ」と茂木先生にくぎをさされたが
「覚悟してます」と言い放つはなに、ブラックバーン校長は
 Don't Give Up hana! Give it all you've got(やってみなさい、力を尽くして)」
 と励ましてくれる。

 富山先生は「あなたならきっとできるでしょう。
 安東さんのいいところは、根拠がない自信があるところです」と
 ほめているのか、茶化しているのか歪んだ顔で複雑な評価を与えた。
「ありがとうございます!」と言うはなに「褒めてません!」という富山に
 茂木は思わず失笑。

 「一生懸命がんばります」とはなが校長室を出ると、
 醍醐達が慌てて、廊下をかけてくる、
「これをお読みになって!」と、新聞を差し出す。
 「筑豊の炭鉱王嘉納伝助氏、葉山伯爵令妹と婚約」という記事の横には、
 見慣れぬ伝助と見慣れた蓮子の顔写真が並んで掲載されていた。

「25歳も年上の石炭王ですって、葉山様どうしてそんなまた年配の方と…」と、
 醍醐が言った。

 その頃、蓮子は葉山邸に呼び戻され、婚礼衣装を選ばされていた。
「お色直しは何回でも、多ければ多いほどいいそうよ。お金に糸目はつけない方だから」と

 兄嫁。
「はい!そのように嘉納様より仰せつかっております」と呉服屋。
 蓮子は冷めた表情で、部屋中に広げられたる反物に囲まれ遣る瀬無い表情。


「蓮様…どうして?」と、はなは裏切られたショックで動顛しながら新聞記事を見つめる。
 

(ナレーション)
これほどの裏切りがあるでしょうか?
「腹心の友」と思っていた蓮子は、はなに結婚のことを、
一言も打ち明けてくれなかったのです。

ごきげんよう。さようなら。

ここまでのお話


第1-2週
http://the-ent.blog.so-net.ne.jp/2014-06-22
第1週 「花子と呼んでくりょう!」第1話~第6話
第2週 「エーゴってなんずら?」第7話~第12話

3-4週
http://the-ent.blog.so-net.ne.jp/2014-06-29-1
第3週 「初恋パルピテーション!」第13話~第18話
第4週 「嵐を呼ぶ編入生」第19話~第24話

5週
http://the-ent.blog.so-net.ne.jp/2014-07-04
第5週 「波乱の大文学会」第25話~第29話

http://the-ent.blog.so-net.ne.jp/2014-07-07
第5週 「波乱の大文学会」第30話

これからのお話

<準備中>
第6週 「腹心の友」第31話~第36話
第7週 「さらば修和女学校」第37話~第42話
第8週 「想像のツバサ?」第43話~第48話
第9週「はな、お見合いする」第49話~第54話
第10週「乙女よ、大志を抱け!」第55話~第60話
第11週「グッバイ!はな先生」第61話~第66話
第12週「銀座のカフェーで会いましょう」第67話~第72
第13週「その恋、忘れられますか?」第73話~第78話
第14週「ゆれる思い」 第79話~第84話
(続く・・・)


スポンサードリンク






スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。